雑記/批評
20世紀の反出生主義と,21世紀の反出生主義は似て非なる物だが,混同されがちである。しかし、シンギュラリティ以後,これらの区別はますます重要だ。シオラン/ショーペンハウアーと,ベネター以降の比較を通して,反出生主義の矛盾と超克について考える。 …
「そこに愛はあるんか?」 コロナ禍とウクライナ情勢の余波を受け、逼迫した家計が増える中で、消費者金融各社は着々と業績を伸ばしている。一例を上げると、2023年3月期のアイフル社の業績予想では、純利益(親会社株主に帰属)は前期比170%超を見込む。 グ…
社会に消耗し、社会に甘やかされ、現代人は自炊ができなくなった。食べることは生きることであると同時に、人間の報酬系における決定的な脆弱性だ。飢えのアプリオリはすべての理性に撞着し、塩と糖と旨味が自由主義を駆動し続ける。薄口ファシズム/濃口外部…
臨床心理学のセラピーにおいて、クライエントが自分で進むべき道を決断したという主体感覚は非常に重要である。過保護というゼロリスク思考をやめて、患者の"たくましく生き抜く力"を信じるということ。 これは精神医療現場に限った話ではない。職場での部下…
未来予知は可能である。 これは簡単な話で、なんでもいいから直感で予言すればいい。それが当たったら予言者の人生がお前の役割だったってこと、そうじゃなければホラ吹きの人生がお前の役割だったってこと。 ここで重要なのが、ホラ吹きになるリスクがどの…
人の感情を異常に読み取ろうとしてしまう、気を使ってしまうのは、他人のためではなく自分が傷つかないため。 自分も含めて、最近の若者はそこを腑に落とすことができないからナヨナヨしているやつが多い。 そこをスタートラインとして、どこまで不安を日常…
若者向けのSNSで、リアリティ志向のモノマネ動画が流行っている。それも、ただのモノマネではない。「〜な先生あるある」「〜な友達あるある」などのあるある動画である。つまり、メタバースのパロディ。皆が多様な人格を演じることに疲れていて、しかしそれ…