しなやかな貴金属

淀みのrhythmからなる雪隠

今日の散文 #9

しかしながら。

『加速することができないスピードで書く、私たちの生涯 夢叶わずと知って今、それでも軽やかに駆ける勇気はあるか? 沈み込むまでに確定し、ドパミンを使って決断し、捨て去るものへの配慮は忘れずに、但し振り返ってはならない 碧く鈍色に輝く地球とは、常に底のない沼のことである 資本は愚かな粘性の空気のために、限りなく泳ぐ術を与えた 哨戒機として、大気圏を擘いた、針のように鋭く一直線な背泳ぎが、世界を胎動させる さあ、後悔しかない、恥の多い人生だったとしても、いつでも浮かび上がろう 深海3000mから ゆっくりと、ゆっくりと、几帳面な 生きるとはそういうことであるのだと 知るのは遅すぎました』